企画展 魚々アーツについて
富山県氷見市にあるひみ漁業交流館・魚々座を舞台に2016年度を通して行われる企画展「魚々アーツ」。
アート、文化、環境、民族学など、さまざまな視点から「海」にまつわる文化に触れる機会をつくることで、海の豊かさ、里山とのつながりの大切さを学び、私たちの暮らしとの深い関わりを知ることをねらいとして年間を通した企画展のシリーズです。
木造和船や伝統的漁法、魚食文化などアートの多様な視点からのプロジェクトを展開し、年間を通して企画展示をおこなうことで「海」に対しての新しい価値観を提案します。
また、海洋文化を軸に人が様々な情報を交換・提供できる、長期的な展覧会を製作することで、地域のコミュニティの核としての場が作られることを目標とします。
地域にとって「よそ者」であるアーティストと市民とのプロジェクトを展開することで、市民にとって無意識化にあった氷見の魅力を再発見し、氷見の魅力=場のアイデンティティーと、人の関係をアートプロジェクトによって再構築することで、創造的にくらすムーブメントを市民と共に作ることを目指します。
会 期:2016年4月1日(金)〜2017年3月31日(金)
(休:水曜日、祝日の翌日)
会 場:ひみ漁業交流館 魚々座 氷見市中央町7-1
主 催:ひみ漁業交流館 魚々座 海洋文化ラボ
(アートNPOヒミング)
魚々アーツ 年間スケジュール
>>【魚々アーツ I >>和船ReBirth 4月29日 - 10月10日】
>>【魚々アーツ II >>タコカプセル 6月30日 - 9月25日】
>>【魚々アーツ III >>纏うさかな展 9月18日 - 10月30日】
>>【魚々アーツ IV >>いろんな魚知ってるもん! 9月18日 - 10月30日】】
魚々アーツ I
「和船ReBirth 〜めぐる まわる 海と山〜」
かつて。
船大工は山に入り、木を切った。漁具が竹や桐で作られた。海の暮らしは、山の整備につながり、 肥沃な土壌ができた。山の豊かな養分は里に流れ、田畑を肥やす。川を伝った木材で船大工は船を作り、その船で漁師は魚を獲る。魚は時に田畑の肥やしとなり、船は朽ちて土となった。
気づくと、水辺から和船が消えていた。和船は手入れに手間がかかり、やがて腐って還っていくもの。しかしそれが自然の摂理であり、和船こそが循環の象徴であると知った。
2005年「氷見クリック」から始まった、木造和船を復活させるアートプロジェクトの全貌を展示。和船は何を目指して漕がれるのか?和船の循環エネルギーに私たちのエネルギーを乗せて、自分たちが目指す先を問う。
開催日:4月29日(金)〜10月10日(月)
(休:水曜日、祝日の翌日)
|関連ワークショップ|
■ラララな水辺をつくろう!ワークショップ
水辺でワクワクする暮らし。想いを形にして飾ってみよう!
日 時:4月29日(金・祝)、5月1日(日) 10:00〜12:00 / 13:30〜15:30
参加費:無料
場 所:ひみ漁業交流館 魚々座
■天馬船スクール
暑さを吹き飛ばせ!櫓漕ぎとロープワークに挑戦!
日 時:7月24日(日)、7月31日(日)、8月7日(日)、8月14日(日) 10:00〜12:00 / 14:00〜16:00
参加費:500円
場 所:ひみ漁業交流館 魚々座そば
■テンマッチ+こてんまレース
テンマッチは櫓漕ぎの技を競うマッチレース。
端材でつくられた小さな木の船にナンバリングして、
櫓を漕げない人も参加できるレース。
上位入賞者には氷見の特産品をプレゼント!
日 時:9月11日(日) 8:00〜15:00
櫓漕ぎ練習会 9:30〜 レーススタート
参加費:500円
場 所:氷見市加納484−1 プラファ裏 上庄川
■テント船遊覧
全長9mの大型和船で海に漕ぎ出そう!
3本の大きな櫓と、2本の櫂で躍動を感じて。
日 時:10月9 日(日) 10:00〜15:30
参加費:1000円(子ども500円)
場 所:ひみ漁業交流館 魚々座そば
※日程や時間、場所は変更することもあります。
事前にご確認ください。
魚々アーツ II
「タコカプセル 〜時と海と、おらっちゃを繋ぐ〜」
「兄貴と子どもの頃、蛸とったなぁ」海で生きてきた男は、亡き兄漁師を思いながらまぶしそうに笑う。また別の男は「親父が蛸漁をしとったから、よう一緒に連れていかれたわ」と話す。幼かったかつての子ども達はその記憶を風化させることなく、40年以上の年月を過ごしてきたのだ。
タコはとても身近な生き物だ。今は一般に捕獲が禁止されているが、知れば知るほど興味深い。腕が8本、心臓は3つ。とても賢く、人の顔を見分けられるのではないかという研究者もいる。何千年もの歴史を持つ蛸漁は竹筒、壺、籠などの道具を使って行われていた。日本各地で。氷見でも。
「海は眺めるためだけのものではない」。
この展覧会は、氷見小杉沖で行われる蛸漁に密着し、昔は身近だった蛸獲りを通して人が海と向きあう記録を展示する。蛸壷が、あなたに代わって海に潜るカプセルとなり「あなたと海」「過去と今」をつなぐ。
開催日:6月30日(木)〜9月25日(日)
(休:水曜日、祝日の翌日)
|関連ワークショップ|
■オリジナル タコ壺アートを作ろう
タコのことを知って、居心地のいいタコ壺をつくろう!
日 時:7月25日(月)、8月1日(月)、8月8日(月)、8月15日(月)、8月22日(月)
13:00〜16:00
参加費:無料
場 所:ひみ漁業交流館 魚々座
■こども タコ体験
タコのことをワークショップ形式で知ろう。
タコ壺漁を船で見に行くとタコがウゴウゴあらわれるかも!
日 時:7月13日 - 14日(土日)、8月20日 - 21日(土日)
土曜:13:00〜16:00 ひみ漁業交流館 魚々座集合
日曜: 9:00〜12:00 小杉浦
参加費:3500円
■蛸会議 & 日比野克彦 蛸壺ワークショップ
先達からタコの習性や食べ物などを聞きながらタコを通して海を知るキックオフパーティー。
日比野克彦も交えた会議でオリジナルの蛸壺作りを体験!
日 時:9月18日(日) 14:00〜16:00
参加費:500円(ドリンクつき)
場 所:ひみ漁業交流館 魚々座
魚々アーツ III
「纏(まと)うさかな展」
魚の皮を身につける。今までの感覚からすると意外に感じるかもしれません。皮革といえば牛や豚、羊、馬などの動物の皮が広く使われています。一方で魚は「食べるもの」であり「身につけるもの」とは思われていません。魚の皮は動物の皮と同じように素材としては使えないのでしょうか。
皮革は人にとって食べるということと切り離せないものでした。人は食料のため動物を狩り副産物として皮を使うようになりました。魚皮も同じように漁の副産物として古くからから使われており、広くユーラシア大陸全域の諸民族の生活に欠かせない材料でした。
氷見は古くから漁業の街として知られています。海洋資源が豊潤なこの地で、魚革の研究が始まっています。氷見市在住の靴職人・釣賀愛さんのアイディアから始まったこのプロジェクトは、ワークショップという形式をとり、仲間を募って試作しながら、少しずつ実用に向けて改善を繰り返してきました。不要になった魚皮をなめして素材を作るところから始め、参加者が履くサンダルにまで各自が仕立てるという、脱工業化スタイルと魚というイメージを裏切るトレンド感のあるデザインで広く注目を集めています。
魚の皮革を見直し再利用しようとする動きは、世界各地にも現れています。魚の獲れ高が過去30年間で倍増したこともあり、エコロジカルな素材として魚革を専門とするメーカーが増え、多くのデザイナーやブランドが製品を発表しています。彼らにとって魚革は、エキゾチックで耐久性に優れた、何より持続可能性の高い新素材となっています。
近い未来、魚の皮を身につけることはごく当たり前になっているに違いありません。
開催日:9月18日(日)〜10月330日(日)
(休:水曜日、祝日の翌日)
|関連ワークショップ|
■世界にひとつだけ!魚々サンダルづくり
自分の足にピッタリな、魚の革のサンダルを作ってお持ち帰り!
日 時:9月4日(日) 10:00〜12:00
9月19日(月・祝)10:00〜15:00
参加費:12000円
場 所:ひみ漁業交流館 魚々座
■UROCOアクセサリーづくり
魚のうろこを使ったカラフルなイヤリングやピアスを作ります。
日 時:10月2日(日)、10月9日(日) 10:00〜12:00
参加費:2000円
場 所:ひみ漁業交流館 魚々座
魚々アーツ IV
「いろんな魚知ってるもん! 〜知るから始まる魚食展〜」
食をテーマに活動するアーティスト、EAT&ART TAROさんが創る、氷見で獲れたさまざまな魚のカードと、カードを使って遊べるボードゲームを展示。カードやボードゲームは、自由に見て触れて遊べます!
いろんな魚の名前や特徴に親しみながら、氷見の海や魚たちに想いを馳せてみませんか?
開催日:9月18日(日)〜10月30日(日)
(休:水曜日、祝日の翌日)
|関連ワークショップ|
■TAROさんとゲーム大会!
展示初日に、出来立てホヤホヤのカード&ボードゲームで遊んでみませんか。
日 時:8月18日(月) 14:30〜16:00
参加費:無料
場 所:ひみ漁業交流館 魚々座
■みんなでつくろう!"魚々”押し寿司
小魚たちを酢で〆て、旬の野菜なども色とりどりに組み合わせ、魚型の押し寿司を作ります。
日 時:10月23日(日) 10:00〜16:30
参加費:3000円
場 所:ひみ漁業交流館 魚々座